災害ボランティアに参加して

9月3日・4日の台風12号による災害復旧活動 参加募集の案内を協会から受け、家内が申し込みをした。 10月10日(体育の日)はゴルフへ行くと言ったが、ゴルフはいつでも出来る。復旧ボランティア優先や。ゴルフはやめなさいの一言で参加する事にした。
久しぶりの4時起きや。5時出発にぎりぎり間に合った。バスに乗り込むと、生年月日・血液型・連絡先の記された名簿が渡された。女性6名含む総勢28名の参加となった。
 6時 田辺駅前 弁慶像経由8時半ごろ那智駅前に着いた。紀勢本線は不通で、駅には人影は無く線路は赤茶けて錆びていた。1ヶ月余でこんなになるのかと寂しくなった。駅前より小型バスに乗り換え那智勝浦井関の災害ボランティアセンターへ到着。
 那智勝浦町は、妙法山上流の大雨で那智川沿いで土砂崩れや氾濫が多発し、堤防は崩れ、鉄橋が流され、死者25名、住宅の全半壊662棟 寺本町長の奥様と娘さんが亡くなられたと聞く。その現地の井関集落の悲惨な現状を目の当たりにした。
  ボランティアセンターの係りの人から活動の手順や注意事項を受け、名前入りのワッペンを付けて午前の作業開始。狭くて深い側溝の土砂揚げ ヘドロが粘土質でスコップから離れない。一輪車で集積所へ運ぶ。マスクをしているが周辺は何かが腐敗したような臭いが鼻をつく。皆さん一心不乱に黙々と仕事した。午前の作業は中止との案内で12時かと気づく。昼休み他の団体さんが弁当を食べているのに宅建弁当が到着しない。待つ事15分、長い時間に感じたが弁当は美味しかった。
 午後は民家の床下や庭と田畑のゴミの分別収集。みんなの力で集積場一杯となった。16時ごろ、作業終了の合図有り。道具を洗い元へ戻した。ボランティアによるカキ氷の一杯が大変旨かった。センター係員からねぎらいの言葉とまだまだこの奥、市野々や色川地区の普及に協力的要請がなされた。那智駅前に戻り、温泉に入って汗を流した。那智山のお参りは叶わなかったが、近くの世界遺産浜の宮王子社にある観音浄土信仰、補陀洛渡海の船出の地、普陀落山寺にお参り出来たのは嬉しかった。
 帰りのバスの中、誰かが差し入れてくれたビールでほろ酔い。歌まで飛び出し上機嫌。久しぶりにいい汗かいたと、若いグループは近々もう1回行こうと気勢を揚げて賑わった。午後8時過ぎ協会へ着いたが帰りは早く感じた。ボランティアの一日良い思いでが出来た。
本当にもう一度参加したいと思っています。

                                              筒 井  洋 和